ユーザー訪問レポート? 第6回 平成18年5月3日
by ノースパワー牛島


今回の訪問先は、と言いますか、私、うしじまのソーラーパネル設置レポートです。

念願だった、キャンピングトレーラーを購入し、まず、一番初めに考えたのが、電源供給です。
私の家は、一軒家ではないので、キャンピングトレーラーのバッテリーを消費してしまうと充電の術がありません。

そこで、ソーラーパネルの登場です。

ソーラーパネルは、太陽さえ照っていれば、どこに置いておいても充電してくれます。
その設置途中に、うしじまならではの失敗談もありますので、ご笑覧ください。
今回使用するのは、弊社でもっとも人気のあるセット
キャンピングカー&マリンパッケージシステム2です。

このセットは、定格出力70Wの多結晶ソーラーパネルと、SHS-6Lという付加価値を一切取り除き、価格を追求した高性能チャージコントローラーです。

このシステムの詳細はこちら。

設置スペースの確保

この車は、走行中の安定性を重視する為、屋根を下げて走行します。
駐車する時には、屋根が30cmほどポップアップするタイプです。

なので、ポップアップ以外の屋根部分の面積が少なく、しかも、丸みを帯びているので、平面に固定することが出来ません。

もちろん、ソーラーパネルを取り付けるようなステーなども出ていません。

では、どうしたか?

これにソーラーパネルを取り付けます。
これが設置する為のステー ポップアップ部分を諦め、違う箇所の屋根に穴をあけ、Z型の金具で固定するように考えました。

今回用意した金具は左の写真です。

その上の白い箱は、内部にケーブルを引き込む為の物です。
(もちろんそのような目的の物ではないです。(^^ゞ)

そして、ドリルの刃。

このドリルが、あとあと、ハプニングを巻き起こす。

パネルにZ型金具を取り付けます。
走行中の振動が考えられるので、ボルトのねじ山に一応ねじ緩み防止剤を塗ります。

そして、固定位置を確認し、Z型ステーを固定する為の穴位置をマーキング。

Z型の金具と屋根の固定方法は、ナッターという物を使います。かしめると、裏面側がぎゅーっと潰れて、ボルトを締めこめる便利な道具です。

パネルの設置位置の確認


設置位置 若干左にずらしてます。
若干中心位置からは左にずれています。
これは、設置してみたらずれてたということではなく、この車は丸みを帯びているので、少しだけどちらかにずらすことで、傾斜させ雨水などを流れ落ちやすくしよう!という意味合いがあります。

穴あけの為、一度ソーラーパネルを下ろします。

そして、ドリルでズドンズドンと穴をあけていきます。

4箇所目最後の穴をあけた時、ドリルが奥までずどんと・・・。


あれ?

こんなに入っちゃうとまずくない?

いや、きっと大丈夫。と自分に言い聞かせ、念の為、室内を確認。

ズドンズドンと調子に乗る牛島。


天井に穴が開いてしまいました・・・。
と一応、中に入ると・・・。

天井から光が!

そう、想像通りです。

天井のクロス部分にぽっかりと穴があいていました。


まだ、買ったばかりなのにね・・・(^^ゞ
ありゃりゃ。もう、やってしまった物はしょうがないです。


開き直って、ナッターを埋め込みます。
4箇所すべて終わり、コーキング。

雨漏りしては大変なので、これは入念に行います。

コーキング剤として一番手軽なのは、お風呂のコーキング剤。

今回もお風呂用のコーキング剤を使いました。

ここの穴が天井まで貫通しました。


ソーラーパネルの横にチョコンと着いているのがケーブル引き込み箇所
ケーブルの引き込み

先ほど、ドリルを室内まで貫通させる技術を学んでいるので、一発で開通!

この箱のような物は、本来このように使う物ではないと思いますが、下面に穴が開いていて、そこを屋根に当たるようにし、横面に穴をあけ、そこにケーブルを通し、ふたをかぶせます。

下面の固定は、リベット止めです。

ふたをかぶせて、がっちりとコーキング。

これで、外の作業は終了です。

今度は中の配線です。

まず、チャージコントローラーに電源を入れるため、
チャージコントローラーとバッテリーを接続します。

その後、ソーラーパネルからのケーブルをチャージコントローラーに接続します。

これで作業は完了です。

あとは、お日様次第でお気楽に充電してくれます。

この作業が終わると配線をなるべく目立たなくさせるようにケーブルを固定するだけです。

新商品のDC-ACインバーターFI-S1503という定格出力1500Wのインバーターを設置しました。

1500Wと言うと、電流値はどのくらいになるか、単純に計算してみますと・・・。

1500W÷12V=125A。(定格で出力された場合。)

これを問題なく通すことの出来る配線ケーブルが必要です。

計算上、38sq(断面積38平方mm)のケーブルを1mの距離で配線した場合、送電ロスは0.1V程度。

このくらいなら問題ない範囲なので、これで進めていきます。

送電ロスを少なくしなければならない為、バッテリーのなるべく近くに置くことが大前提です。

DC-ACインバーターFI-S1503AとチャージコントローラーSHS-6L


手前が遠隔操作可能なリモコンREMO-166
キャンピングカーのバッテリーは、ほとんどが、
椅子(またはベッド)の下に置いてありますので、
インバーターの電源をON-OFFするにはちょっと面倒です。

このクラスのDC-ACインバーターは待機電流が大きくなりますので、
使わない時はDC-ACインバーター自体の電源をOFFにしなければなりません。

文明の利器というか、このクラスのDC-ACインバーターには、リモコンが用意されております。

遠隔でインバーターをON-OFF出来ます。

しかも、バッテリー電圧や、負荷の消費状況などが、
レベルメーターで確認でき、さらに警報ランプなどもついていますので、
使用状況などをしっかりと確認できます。

なかなかのすぐれもの。

このリモコンは、9,000円弱で購入できるので、
このクラスのDC-ACインバーターを購入する方は、ぜひ、お勧めです。

今回使用したセット
キャンピングカー&マリンパッケージシステム2
DC-ACインバーターFI-S1503A+REMO-166

うしじまのプロフィール
所属 株式会社ノースパワー
名前 牛島 正貴
メール ushijima@northpower.co.jp
住まい 北海道札幌市
趣味 スノーボード&車旅
キャンピングカーオーナーの方の中には屋根の上にソーラーパネルを4枚以上も設置されている方もいらっしゃいます。

キャンピングカーでソーラーパネルと言うと、想像がつきにくいかと思いますが、ここ最近では、発電機の持ち込みを禁止するキャンプ場などもあるようで、無音で発電してくれるソーラーパネルに関心が集まっているようです。

キャンピングカーにソーラーパネルを設置したいと言う方がおられましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

今後ともよろしくお願い申し上げます。